のど・はなに良い薬膳レシピ

季節や体調に合わせた、のどにおすすめの食材を使用した薬膳レシピをご紹介します。

監修:一般社団法人国際発酵食医膳協会 代表理事、「食医膳プロフェッサー・伝統発酵醸師マイスター」 河合 由記
~「食べる」を見直したら「内側から美しい生き方」が見えてきたを合言葉に食医膳と発酵食を広く伝えている~

薬膳とは

薬膳とは、漢方の考え方に基づいて、季節や体調に合わせて食材を選んで作る料理のこと。中国には、食材にも薬と同じようにからだを治す効果があるという「医食同源(いしょくどうげん)」という考えがあります。近代になって、この考え方に基づく料理を「薬膳」と呼ぶようになりました。

薬膳を実践するには、まず食材の持っている性質や味を知ることが大切です。また、薬膳料理は、即効性のある薬とは違うため、同じ食材を1~3日食べつづける必要があります。ただし、食べ過ぎは、逆にからだに毒となるため、自分の体調をみながら食べるようにしましょう。

秋の薬膳

せきを抑えて肺を潤すホクホクごはん 銀杏&百合根のごはん

空気が乾燥し始めるこの時期は、のどのイガイガが気になったり、せきが出でやすくなります。そこで、肺や気管を潤し、不足している体液を養う働きのある百合根と、肺の働きを助け、せきをしずめる銀杏を合わせて摂りましょう。

銀杏&百合根のごはん

材料(茶碗4杯分)

銀杏
30粒程度
2合
百合根
40g
水または昆布出汁
400cc
少々

※昆布出汁とは、水に乾燥昆布を入れて一晩おいたもの

のどにいい食材
  • 銀杏

    銀杏

  • 百合根

    百合根

作り方
  1. 銀杏の殻をむいてゆでる。銀杏の色がきれいな緑色にかわって、薄皮がむけてきたら茹であがり。お湯から取り出し、水気を切っておく。
  2. お米と一口大に切った百合根を炊飯器に入れ、昆布出汁と少量の塩を加えて炊く。
  3. 炊きあがった(2)に(1)を混ぜる。

調理&摂取ポイント

銀杏は、ゆでているときにおたまを使って鍋の中でコロコロ転がすと、薄皮がきれいにむけます。ごはんを炊くときは水でもかまいませんが、せきやたんを鎮める効果がある昆布の出汁を使うとより効果的でおいしく炊きあがります。

栄養と旨みを凝縮してからだを冷やさない温野菜サラダ 蒸し野菜の黒ごまソースがけ

寒さと乾燥から、かぜを引きやすくなる時期です。肺をうるおす長いも、粘膜を強くするかぼちゃ、せきを止めるだいこん、血を補う事でからだに潤いを与えるにんじんを蒸すことで、栄養も旨みもしっかり摂りましょう。さらに味付けには、肝腎を養う事で季節柄からだに不足しがちな潤いを与える黒ごまやからだを温める黒砂糖で作ったソースがおすすめです。

蒸し野菜の黒ごまソースがけ

材料(2人分)

長いも
直径約5cm×長さ約6cm
かぼちゃ
50g
大根
50g
にんじん
50g

黒ごまソース

練り黒ごま
大さじ2
お湯
大さじ1
黒砂糖
小さじ1
しょうゆ
小さじ1/2
のどにいい食材
  • 長いも

    長いも

  • かぼちゃ

    かぼちゃ

  • 大根

    大根

  • にんじん

    にんじん

作り方
  1. 練り黒ごまに、分量のお湯を加えてよく混ぜ合わせてから、黒砂糖、しょうゆを合わせて、黒ごまソースを作る。
  2. 大根、にんじんを一口サイズの乱切りにする。かぼちゃは、皮の固い部分をむいてから、3cm角ぐらいの食べやすい大きさに切る。長いもは、きれいに洗って皮をむかずに1.5~2cm幅に切る。
  3. ②の材料のうち、大根とにんじんを蒸し器に入れて10分ほど蒸す、その後にかぼちゃと長いもを入れてさらに20分ほど蒸す。材料にお箸がすっと通るようになったら火を止める。
  4. ③を皿に盛り、食べるときに①を回しかかける。

調理&摂取ポイント

長いもの皮には細かいひげがあるため、ひげが気になるときはコンロで軽くあぶってください。細かいひげの部分だけが焼けて、手で払うだけでパラパラと落とすことができます。また、野菜を蒸すときは、しっかり蒸すと甘みが増しておいしくいただけます。

からだを温めて気を巡らし免疫力を高める えび、くるみ、にら、長ねぎの炒め

からだが冷えると免疫力がさがり、かぜやインフルエンザウイルスにかかりやすくなってしまいます。そこで、からだを温める食材を積極的に摂りましょう。腎の働きを高めからだを温めるえびやニラ、肺の機能を高めるくるみ、からだを温めて気の巡りをよくする長ねぎに、寒気やのどの痛みを鎮める菊花、肺をうるおす枸杞の実を合わせて、からだに冷えを入れないように気をつけましょう。

えび、くるみ、にら、長ねぎの炒め

材料(3人分)

えび
6尾
くるみ
適宜
長ねぎ
1本
にら
1束
菊花
少々
枸杞の実
少々
胡麻油
少々
少々
のどにいい食材
  • えび

    えび

  • くるみ

    くるみ

  • 長ねぎ

    長ねぎ

  • にら

    にら

  • 菊花

    菊花

  • 枸杞の実

    枸杞の実

作り方
  1. 長ねぎは約5mm幅の斜め切りに、ニラは約3cmの長さに切っておく。
  2. えびの背綿を取ってよく洗い、酒をふりかけ、塩と片栗粉をまぶしておく。
  3. くるみを軽くフライパンで炒っておく。
  4. フライパンに胡麻油を入れて温めてから、長ねぎとにらを炒めて塩で味付けし、皿に盛る。
  5. フライパンでえびを炒める。えびを皿に上げる直前に、くるみをあえる。
  6. ⑤を④の上に盛りつけ、最後に軽く水洗いした菊花と枸杞の実を飾る。

調理&摂取ポイント

えびは、臭みをとるために塩水で十分洗ってから、キッチンペーパーなどで水気をしっかりとりましょう。少しお酒を振りかけてから片栗粉をまぶすとさらに臭みが気にならなくなります。また、えびは炒めすぎると固くなるので、火加減に気をつけましょう。

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