のど・はなのお悩み解決サイトで、健康を応援監修:前東京女子医科大学 主任教授 玉置 淳

監修:前東京女子医科大学 主任教授 玉置 淳

のどの症状

たんが絡む

たんが絡む

健康な人でも、少量の「たん」は出ることがあります。「たん」が出るからといって常に病気とはかぎりません。注意が必要なたんは、次のような「たん」です。

白色もしくは無色透明で、粘り気のあるたんが出る

  • タバコを吸う人で、「たん」が長年続いているなら、慢性閉塞性肺炎(まんせいへいそくせいはいえん)(=COPD)が考えられます。
  • 最近「たん」が出るようになったという場合は、気管支炎喉頭・咽頭炎などの下気道炎が考えられます。熱が高い、「せき」がひどい、そのほか全身症状に応じて医師の診察を受けましょう。

黄色や黄緑色の膿がある、粘り気のあるたんが続く

  • 「たん」が長く続いている場合は、気管支拡張症びまん性汎細気管支炎(びまんせいはんさいきかんしえん)、慢性気管支炎の可能性があり、「たん」に血が混じることもあります。
  • 最近膿のある「たん」が出始め、発熱や胸の痛み、息切れなどの症状があれば、肺炎肺膿瘍(はいのうよう)、膿胸(のうきょう)の可能性があります。早急に医師に相談を。

頻度

呼吸困難が発作的に起こり、発作が軽くなったときに透明で粘り気の少ない「たん」が出る

気管支ぜんそくが考えられます。春や秋の季節の変わりめに多く、夜明けに発作を起こし、寝ているよりも座っているときに呼吸がしやすい特徴があります。

数日程度、比較的多量の粘り気の少ない「たん」が出る

肺水種(はいすいしゅ)を疑います。命にかかわるため、早急に医師の診察を受けましょう。