のど・はなに良い薬膳レシピ

季節や体調に合わせた、のどにおすすめの食材を使用した薬膳レシピをご紹介します。

監修:一般社団法人国際発酵食医膳協会 代表理事、「和薬膳療法士・伝統発酵醸師師範」 河合 由記
~「食べる」を見直したら「内側から美しい生き方」が見えてきたを合言葉に食医膳と発酵食を広く伝えている~

薬膳とは

薬膳とは、漢方の考え方に基づいて、季節や体調に合わせて食材を選んで作る料理のこと。中国には、食材にも薬と同じようにからだを治す効果があるという「医食同源(いしょくどうげん)」という考えがあります。近代になって、この考え方に基づく料理を「薬膳」と呼ぶようになりました。

薬膳を実践するには、まず食材の持っている性質や味を知ることが大切です。また、薬膳料理は、即効性のある薬とは違うため、同じ食材を1~3日食べつづける必要があります。ただし、食べ過ぎは、逆にからだに毒となるため、自分の体調をみながら食べるようにしましょう。

冬の薬膳 2015

冬の風邪は、"寒邪(寒さ)"と"乾燥"からくることがほとんどです。さらさらとした鼻水がでる、さらっとした「たん」が出る、頭痛・筋肉痛・関節痛など痛みが移動する、発熱があるようなときは、からだを温めて水分を補うことが大切です。冬の養生において、食事は少し濃いめの味つけで消化のよいものを選びましょう。また、夜は早く寝て、朝は早起きするよりも日が昇ってから起きくらいがよいでしょう。

風邪に効く薬膳

食欲がなくせきの出るかぜを引いたら 大根たっぷりのふわふわ雪見粥

大根は、胃腸の調子を整え、肺を潤し、せきを鎮める効果があります。柚子も大根と同じく、「せき」を止めたり、「たん」の切れをよくする食材です。また、ニラは肝・腎・胃の働きを高めながらからだを温めるので、風邪だけでなく冷え予防にもおすすめです。

食欲がなくせきの出るかぜを引いたら 大根たっぷりのふわふわ雪見粥

材料(2人分)

昆布だし
(中華風にしたい
場合は鶏がらスープ)
500cc
ご飯(炊いたもの)
200g
塩・醤油
少々
大根
約200g
ニラ
半束
柚子
少々
※昆布だしは、500ccの水に乾燥昆布1/2本を入れて一晩置いたもの。
のどにいい食材
  • ニラ

    ニラ

  • 柚子

    柚子

  • 大根

    大根

作り方
  1. 昆布だしを火にかけて温め、その中に炊いたご飯を入れて煮る。
  2. ご飯にとろみが出てきたら、一度火を止め、塩と醤油で少し濃いめに味をつける。
  3. ニラをみじん切りにして、②の上に散らし、ニラがしんなりする程度に火を通す。
  4. 大根をすりおろし、汁ごと③の上にのせる。
  5. 千切りにした柚子の皮を④の上にのせ、蓋をして少し蒸らす。

調理&摂取ポイント

すりおろした大根は、汁ごとご飯の上にのせたほうがたっぷり栄養を摂ることができます。また、大根の栄養素は熱に弱いため、ご飯の上にのせたら火はすぐに止めるようにしましょう。

コンコンとした乾いたせきが続くかぜに 蓮根と海老の葛あんかけ揚げ団子

「せき」が続くかぜのときは、肺にたまった炎症の熱を冷まし、肺を潤すといわれる蓮根がおすすめです。また、腎を養いながら身体を温めるエビを合わせて、熱を発散するためのエネルギーを補いましょう。さらに、葛のあんかけを団子にかければ、冷えたからだを芯から温めてくれます。

コンコンとした乾いたせきが続くかぜに 蓮根と海老の葛あんかけ揚げ団子

材料(2人分)

蓮根
300g
エビ
4~5匹
※桜海老でも可
5g
なめこ
50g※しめじ・
えのきなども可
昆布だし
200cc
薄口醤油
少々
のどにいい食材
  • 蓮根

    蓮根

  • エビ

    エビ

  • なめこ

    なめこ

  • 葛

作り方
  1. 蓮根は、皮を剥かずに生のまますりおろす。
  2. エビをぶつ切り、またはブレンダーなどでミンチ状にする。
  3. ②と①を混ぜ合わせ、形を整えて小判型の団子にする。
  4. 170-180℃に温めた胡麻油に③を入れ、中火でしっかり焼き色がつくまで揚げる。
  5. 昆布だしとよく水洗いしたなめこを入れた鍋を火にかけ、薄口醤油と塩で味つけをする。最後に水溶き葛を入れて、とろみがついたら火を止める。
  6. ④に⑤をかける。

調理&摂取ポイント

蓮根は、せき止め効果がとても強い、節の部分があるものを選ぶとより効果的です。また、すりおろすときに汁が多くでるようなら、ザルに取って軽くしぼりましょう。蓮根のしぼり汁は、あんかけを作るときに加えるので捨てずに取っておきましょう。

のどの痛みやたんが出るかぜに ホタテと長ねぎの里芋グラタン

のどが痛んで、たんが出るかぜを引いたら、肝・腎を養いからだの水分を補うホタテや、同じく水分を補ってたんやせきを切る里芋を食べてのどを潤しましょう。また、豆乳ものどの渇きを潤し、気管の炎症熱をとるのでおすすめです。発汗作用のある長ねぎも合わせて、寒気や冷えを取り除きからだを温めましょう。

のどの痛みやたんが出るかぜに ホタテと長ねぎの里芋グラタン

材料(2人分)

里芋
約3個
豆乳
100cc
塩・こしょう
少々
ホタテ
大2個もしくは小3個
オリーブオイル
少々
長ねぎ
1本
のどにいい食材
  • 里芋

    里芋

  • 長ねぎ

    長ねぎ

  • 豆乳

    豆乳

作り方
  1. 里芋の土を洗い落としたら皮ごと煮るかふかす。
  2. 里芋に串がすっと通るくらいになったら、里芋を火からおろす。少しさましてから皮をむき、マッシャーやブレンダーなどでつぶし、豆乳を加えながら滑らかになるまで混ぜ合わせる。
  3. ホタテに塩・胡椒で下味をつける。
  4. フライパンに少量のオリーブオイルを入れ、中弱火で③をきつね色になる程度に焼く。
  5. ④に斜め切りした長ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。
  6. 耐熱容器に、⑤のホタテ・長ねぎを並べ、②の里芋を上からのせる。
  7. 180~200℃に予熱したオーブンで7、8分、表面に焼き色がつく程度に焼く。

調理&摂取ポイント

ホタテを焼くときは、焼き過ぎないように注意しましょう。火が入り過ぎると固くなってしまいます。里芋は、煮るよりもふかす方が栄養素を逃さず摂取できるのでおすすめです。

花粉症に効く薬膳

花粉症は、体質や食事の不摂生、過労、寝不足、ストレスの積み重ねに加え、水分代謝の失調などによって現れ、肺・脾・腎が弱ると症状が増長しやすくなります。水分代謝が悪くならないよう、水分をからだに溜めやすくするアルコールや糖分の摂取は控えるようにしましょう。さらに、からだの水分バランスとともに、血液も汚れやすくなる(瘀血)ので、アレルギーが発症する時期の約2ヵ月前から、動物性たんぱく質や甘いものを摂りすぎないようにし、体質改善を心掛けるとよいでしょう。

余分な水分を出してむくみを解消 黒豆とハト麦のご飯

黒豆は、からだを温め、体内の余分な水分を除く作用があります。また、ハト麦は脾の働きを助けて、水分や血液の代謝を促すと同時に、からだの中の老廃物を排出し、胃腸の調子を整えてくれます。

余分な水分を出してむくみを解消 黒豆とハト麦のご飯

材料(2人分)

2合(約4杯)
黒豆
30g前後
ハト麦
大さじ2
花粉症にきく食材
  • 黒豆

    黒豆

  • 米

  • ハト麦

    ハト麦

作り方
  1. ハト麦は丸麦の場合、一晩水に浸しておく。
  2. 米を洗い、1時間程水に浸しておく。
  3. 黒豆をすすぎ洗いをしたら、フライパンで皮がはじき香ばしい香りがするまで炒る。
  4. ①②③を合わせ米の1.2倍の水を入れて炊く。

調理&摂取ポイント

黒豆は、しっかり炒った方が、豆に水が入りやすくなりふっくら炊きあがります。また、黒豆が水を多く吸う分、水はお米の1.2倍の量を入れて炊きましょう。

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