のど・はなに良い薬膳レシピ

季節や体調に合わせた、のどにおすすめの食材を使用した薬膳レシピをご紹介します。

監修:健やか料理研究家、管理栄養士、国際中医師、国際薬膳師、遼寧中医薬学院日本校薬膳講師 植木もも子

薬膳とは

薬膳とは、漢方の考え方に基づいて、季節や体調に合わせて食材を選んで作る料理のこと。中国には、食材にも薬と同じようにからだを治す効果があるという「医食同源(いしょくどうげん)」という考えがあります。近代になって、この考え方に基づく料理を「薬膳」と呼ぶようになりました。

薬膳を実践するには、まず食材の持っている性質や味を知ることが大切です。また、薬膳料理は、即効性のある薬とは違うため、同じ食材を1~3日食べつづける必要があります。ただし、食べ過ぎは、逆にからだに毒となるため、自分の体調をみながら食べるようにしましょう。

冬の薬膳 2014

寒さと乾燥のきびしい冬は、特にのどを痛めやすい季節です。さらに、年末年始に会食の機会が増えて飲食過多になると、脾胃(ひい)の働きが衰え、痰湿がたまりやすく、これがせきの原因にもなります。せきが出やすい方は、マスクをして乾燥を防ぎ、食べ過ぎや飲み過ぎに注意して過ごしましょう。

「せき」が止まらないときに梨と銀杏の炒めもの

冬の始まりに「せき」が出るようなら、肺やのどを潤す梨と肺の働きを助ける銀杏を一緒に摂りましょう。銀杏は、肺の働きをよくするため、慢性的なぜんそくを改善する効果も期待できます。

「せき」が止まらないときに梨と銀杏の炒めもの

材料(2人分)

1個
銀杏
20個
少々
はちみつ
少々
オリーブ油
大さじ1/2
酒もしくは白ワイン
大さじ1
のどにいい食材
  • 梨

  • 銀杏

    銀杏

  • はちみつ

    はちみつ

作り方
  1. 梨は皮をむき、一口大の乱切りにする。銀杏は殻をむいておく。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れて温め、①を炒める。銀杏の薄皮が取れて色鮮やかになったら酒を振り、フタをして30秒ほど蒸す。
  3. ②のフタを取り、塩とはちみつを加えて和える。

調理&摂取ポイント

銀杏の殻は、殻のつなぎ目を包丁の背などでたたくと簡単に割れます。薄皮はついたまま炒めてOK。火が通るとはがれるので取り除いてください。数日続けて食べたほうがより効果的です。

ゾクゾクとした寒気を感じた時にはちみつ入りしょうが番茶

急な寒気には、からだを即座に温め、発汗を促すしょうが入りの番茶がおすすめです。しょうがの皮には、発汗作用のある物質が多く含まれるので、皮をむかずに摂取してください。さらに、はちみつを加えると、肺を潤してせきを抑えるだけでなく、しょうがの辛みがまろやかになって飲みやすくなります。

ゾクゾクとした寒気を感じた時にはちみつ入りしょうが番茶

材料(2人分)

しょうがのすりおろし
(皮つきのまま)
小さじ1
番茶
200ml
はちみつ
大さじ1
のどにいい食材
  • はちみつ

    はちみつ

  • しょうが

    しょうが

作り方
  1. しょうがの皮はむかずに、そのまますりおろす。
  2. カップに分量分の①とはちみつを加えて混ぜ合わせる。
  3. ②に入れたての番茶を注ぎ、さらによく混ぜ、冷めないうちに飲む。

調理&摂取ポイント

番茶は入れたてのものを使いましょう。番茶の代わりに、ほうじ茶を使ってもOK。飲んだらすぐに布団に入り、汗をかいたらすぐに着替えるようにしてください。汗とともに、からだの中に入り込んだ寒邪(かんじゃ)を追い出だしてくれます。

のどの粘膜を強化して免疫力をアップ!にんじんジュース

にんじんは、腸の調子を整え、肝機能をよくし、免疫力を高めるだけでなく、粘膜を強くするカロテンが含まれています。皮膚の粘膜を強化するビタミンCを含んだレモンと一緒に摂取することで、さらにそれぞれの栄養素を効果的に摂取できます。

のどの粘膜を強化して免疫力をアップ!にんじんジュース

材料(2人分)

にんじん
大2本
りんご
※半分だけ皮をむいて使用
1個
レモン
2個
はちみつ
大さじ1~2
のどにいい食材
  • にんじん

    にんじん

  • りんご

    りんご

  • レモン

    レモン

作り方
  1. にんじんの皮をむき、一口大に切る。りんごは半分だけ皮をむき、塩水に浸して変色を防ぐ。
  2. ジューサーににんじんを入れてしぼったら、しぼり汁をレンジで1分加熱する。
  3. りんごもジューサーでしぼり、②に混ぜ合わせて最後にレモンのしぼり汁とはちみつを加えてよく混ぜてコップに注ぐ。

調理&摂取ポイント

にんじんに含まれるカロテンは、加熱することで吸収しやすくなるだけでなく、ビタミンC破壊酵素の働きも抑えることができます。にんじんは、しぼったほうが水分と一緒に必要な栄養素だけを摂取でき、特有の臭みも気にならなくなります。ジュースは作り置きせず、作りたてを飲むようにしましょう。

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