のど・はなに良い薬膳レシピ

季節や体調に合わせた、のどにおすすめの食材を使用した薬膳レシピをご紹介します。

監修:健やか料理研究家、管理栄養士、国際中医師、国際薬膳師、遼寧中医薬学院日本校薬膳講師 植木もも子

薬膳とは

薬膳とは、漢方の考え方に基づいて、季節や体調に合わせて食材を選んで作る料理のこと。中国には、食材にも薬と同じようにからだを治す効果があるという「医食同源(いしょくどうげん)」という考えがあります。近代になって、この考え方に基づく料理を「薬膳」と呼ぶようになりました。

薬膳を実践するには、まず食材の持っている性質や味を知ることが大切です。また、薬膳料理は、即効性のある薬とは違うため、同じ食材を1~3日食べつづける必要があります。ただし、食べ過ぎは、逆にからだに毒となるため、自分の体調をみながら食べるようにしましょう。

秋の薬膳

秋はだんだんと湿度が低くなり、空気が乾燥してきます。漢方でいうところの秋の臓器といわれる肺は、もっとも乾燥を嫌うため、“肺を潤す”といわれている食材を取り入れて、からだの中から潤して、のどやはなの乾燥を防ぎましょう。

肺を潤しながら秋の味覚を味わって梨と白きくらげのコンポート

秋の果物である梨は、肺を潤し、熱やのぼせなどの熱症状を改善し、のどの乾燥や粘り気のある「たん」、「せき」、のどの炎症といった、のどの不快症状を和らげます。さらに、肌や粘膜を潤すといわれる白きくらげと、肺を潤しながらせきを鎮めるはちみつを合わせると相乗効果が期待できます。

肺を潤しながら秋の味覚を味わって梨と白きくらげのコンポート

材料(2人分)

白きくらげ
3g(乾燥時)
1/2個
2カップ
レモン汁
大さじ1
はちみつ
大さじ1
のどにいい食材
  • 梨

  • 白きくらげ

    白きくらげ

  • レモン

    レモン

  • はちみつ

    はちみつ

作り方
  1. 白きくらげは、よく洗って30分以上水に浸して戻す。戻している水が濁るようなら途中で水を取りかえ、根元の固い部分は取り除く。十分やわらかくなってから、手でひと口大にちぎる。
  2. 梨は皮をむき、縦に8等分にカットしたあと、7ミリ程度の厚さのいちょう切りにする。鍋に白きくらげと水2カップを入れて火にかける。沸騰したら弱火にして、トロミが出てくるまでじっくり煮る。
  3. ②に梨を加えて、さらに水が少なければ適量を足してから、梨がやわらかくなるまで煮る。火を止めて、レモン汁、はちみつを加えてよく混ぜる。

調理&摂取ポイント

白きくらげは、最短でも20~30分、できたら1時間ほどじっくり煮続けると、白きくらげの中の植物性コラーゲン質が十分取り出せます。
また、レモンは、ビタミンCが失われないように、火を止めてから加えましょう。ラップを使って、表面がなるべく空気に触れないようにしながら冷蔵庫で保管すれば、2、3日は保存できます。

どうしても時間のない人に!~梨の簡単アレンジレシピ~
梨を横半分にカットし、種をスプーンなどで取りのぞき、そこへハチミツを大さじ1入れて蒸し器で20分ほど蒸す。梨が柔らかくなったらできあがり。常温にさましてから食べる。

のどの乾燥を防いでからだもホカホカ!生レモンたっぷりレモネード

レモンは、のどの粘膜を潤し、代謝を高める効果があるだけでなく、ビタミンCが豊富で免疫力もアップさせる食材です。かぜの引きはじめやのどに不調を感じたら、からだをあたためて発汗を促すしょうがと、肺を潤してせきを止めるはちみつを一緒に摂取しましょう。

のどの乾燥を防いでからだもホカホカ!生レモンたっぷりレモネード

材料(2人分)

レモン
2個
はちみつ
大さじ2~3
お湯
50ml
生姜のすりおろし
小さじ1
のどにいい食材
  • レモン

    レモン

  • はちみつ

    はちみつ

  • しょうが

    しょうが

作り方
  1. レモンの果汁をしぼる。
  2. はちみつとよく混ぜて、お湯50mlを加えてよくまぜる。
  3. しょうがをすりおろし、②に加えてまぜる。お好みの濃さになるまでお湯(分量外)を注ぐ。

調理&摂取ポイント

しぼったレモンは、ビタミンCが失われないうちに、なるべく早く飲むようにしましょう。すっぱいと思う人は、飲みやすいようにお好みではちみつを足してください。冷え症の人は、生のしょうがよりも干したしょうがを使うとさらに効果的です。また冷え症の人は、しょうがの飲みすぎはかえってよくありませんから、適量を取るようにしましょう。

さわやかな香りでのどの痛みをとる菊花&ミントティー

日本では昔から食されてきた菊は、からだの熱を取る効果があるといわれています。同じように、ミントは気の流れをよくしつつ、解毒・解熱作用があるので、熱があるときに適しています。また、清涼感のあるさわやかな味わいで、のどの腫れや痛みの改善にもおすすめです。

さわやかな香りでのどの痛みをとる菊花&ミントティー

材料(1人分)

菊花(乾燥)
3g
※生の菊なら
3、4輪
ミント
指先で3つかみ
はちみつ
適宜
のどにいい食材
  • ミント

    ミント

  • 菊花(乾燥でも生でもいい)

    菊花
    (乾燥又は生)

  • はちみつ

    はちみつ

作り方
  1. ポットに菊、ミントを入れて、沸きたてのお湯を注ぐ。
  2. 3~5分ほど置いて成分を抽出する。
  3. カップに注いで、はちみつを加える。

調理&摂取ポイント

乾燥した菊花を使う場合は、菊がふやけるまでポットの中でよく蒸らしましょう。菊とミントの成分がお湯に十分でてくるまで待ってから飲むようにしてください。お湯の色が薄いグリーンになるくらいが飲みごろです。はちみつはお好みの甘さになるよう加えてください。

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