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のど・はなケアコラム 病は空気(気)から

第4回 専門医が語る!風呂場のカビで肺炎に

玉置 淳 先生 東京女子医科大学病院呼吸器内科 主任教授

働き者の奥さまは要注意!

梅雨はカビの季節です。カビは気温二十度、湿度六十%を超すと急速に増え始めます。例えば風呂場の壁に生えたカビをゴシゴシこすって掃除をする。二、三日経つとせきがでてだるい、熱も出る。夏風邪かな‥と思い風邪薬を飲んだり、診療所に行っても治らない。という症状が出たら夏型過敏性肺炎の可能性が濃厚です。

こじらせる前に呼吸器の専門医にご相談ください。夏型過敏性肺炎の原因となるカビ(トリコスポロン)を大量に吸い込むと、アレルギー反応から肺炎を引き起こすことがあります。カビは古い木造家屋の風呂場、キッチン、洗濯機周り、エアコン、押入れなどが大好きです。掃除をするときは必ずマスクをつけてください。

体だけでなく、家も治療が必要

体だけでなく、家も治療が必要

夏型過敏性肺炎は原因が家の中にあるため、入院して治っても、家に戻るとまたぶり返してしまいます。家の中の原因を除かない限り再発の危険性が大きく、古い木造家屋で暮らす専業主婦がかかり易い。ご主人がかかっても、出勤したり、出張したりすることで症状が改善されてしまいます。

ですから家の治療も必要です。根本的に直さないと、毎年梅雨になるとぶり返し、慢性になって肺の機能低下を引き起こします。理想は家の建て替えや改築ですが、それは大変なので、キッチンや風呂場は濡れたままにしない、寝具の乾燥を心掛ける、部屋の除湿を小まめに行うなどは最低限必要です。

喉の健康をキープする

人間の呼吸器は外界と直結しているため、常に異物侵入の危険に晒されています。空気中のカビの胞子、細菌、ウイルス、汚染物質など、様々な異物が体内への侵入のチャンスを狙っています。健康な人なら、異物が侵入しても気道の線毛細胞に捕えられ、たんとなって排出されます。日常生活でのどの健康は何よりも大切です。もしのどがイガイガしたり、たんが絡むことがあったら気道の粘膜を修復するカルボシステインなどが配合された薬を服用し、のどの健康を心掛けてください。