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のど・はなケアコラム 病は空気(気)から

第2回 専門医が語る!花粉の季節はこれからが本番

東田有智先生 近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科教授

スギ花粉の季節が過ぎても、花粉の季節は終わらない

スギ花粉は三月から四月中旬まで飛散し、現在はヒノキ、ハンノキ、ブナ、マツなどの樹木花粉が飛散しています。草花の花粉はこれからが本番で稲科のカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなどの花粉が飛散します。

また六月になるとブタクサ、夏から秋にかけてカナムグラ、ヨモギが次々に開花します。これからは蒸し暑い季節なのでマスクをして歩くのもつらいものです。スギ花粉が終わってもまだアレルギー症状が抜けない人は、早めに検査をすることをお勧めします。

花粉、黄砂、PM2.5の複合汚染

花粉、黄砂、PM2.5の複合汚染

今年のスギ花粉の飛散量は多く、昨年の数倍にも及んだ地域があったようです。スギ花粉の直径は三○~四○マイクロメートルで粒子が大きいため、人が吸っても鼻や喉の粘膜に補足され、気道の奥には侵入しません。つまり花粉はクシャミや鼻水の原因にはなっても気道深部まで侵入する心配はありません。しかし今年は中国から黄砂やPM2.5 といった大気汚染物質が大量に飛来し、花粉の飛散時期と重なりました。

ニュースでも毎日のように花粉や黄砂、PM2.5の飛散量を報じています。アレルギーや喘息の人はもちろん、健康な人もおかしくなりそうな今日この頃です。また自分の鼻炎や咳の原因が分らないまま外出する人も多いと思います。マスクが手放せない時代となりました。

たかが鼻づまり、されど鼻づまり

花粉症の第一次症状は、くしゃみ、鼻水が止まらない、鼻づまり、目がかゆいなど、いわゆる四大症状が出ます。さらに二次症状になると、鼻づまりで匂いが分らない、喉に流れる鼻汁により喉がイガイガしたり、咳や痰が出るなどの症状に進むことがあります。

鼻がつまると口で呼吸するようになり、喉が乾きます。つまり気道の粘膜が乾いて損傷し、異物の除去が難しくなります。また匂いが分らないと有害な異物が侵入しても、危険を察知するセンサーが鈍くなります。これは危険な状態です。たかが鼻づまりですが、放置すると、気管支炎、喘息になることもあります。軽い症状でも油断は禁物、早めの治療が大切です。