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のど・はなケアコラム 病は空気(気)から

第7回 専門医が語る!きれい好きがアレルギーを増やす?

玉置 淳 先生 東京女子医科大学病院呼吸器内科 主任教授

花粉症の増加はきれい好きが原因?

「昔は花粉症なんてなかった」そう思う方は多いと思います。確かにここ3、40年の間に花粉症や喘息といったアレルギー疾患の患者さんは増加の一途をたどっています。

原因として戦後植林した杉の成長、自動車の排気ガス、農薬、食品添加物、住宅の高気密化、ペットの増加などがあげられますが、一方、日本人の過度なきれい好きがアレルギー疾患を増やしているという説もあります。

きれい好きがアレルギーを増やす?

あなたの免疫は草食系?

「カビやダニはアレルゲンなのだから、室内を清潔にすることがなぜ悪いの」という方もおられると思いますが、アレルギー疾患は田舎より都会に多く、清潔で快適な環境に住む人ほどアレルギーが多いのも事実です。

人間の体の免疫システムは細菌、ウイルスなど体内に侵入した異物と常に闘っています。ところが過度に清潔な環境、免疫にとって敵の少ない環境で長い間暮らすと免疫機能に変調をきたします。ですからきれい好きもほどほどにしないと、免疫の闘う機能が衰えて草食系になってしまうことがあります。

なにごともバランスが大切

アレルギー治療の一つに、原因となるアレルゲンを定期的に投与して症状を抑える免疫療法があります。これなども免疫機能を回復させるためです。とはいえ都会でアレルギーに悩む人が、いきなり田舎暮らしをしたり、ペットを飼うことは危険です。

免疫システムに支障がある人はやはり清潔な環境が必要です。人間の体は微妙なバランスで成り立っています。特に呼吸器は外気が直接入ってくるため異物の侵入に晒されています。呼吸器の健康管理は大切です。のどがイガイガしたり、たんが絡んだらカルボシステインが配合された薬などを服用して、気道の粘膜の回復と異物の排出を心掛けてください。